稀に見る自転車での犬の散歩だけど
犬の散歩でやってほしいこと、やめてほしいこと、として次の3つをあげ、犬のうんちにつては先日書きました。(犬の散歩でのうんち、持ち帰って!)
- 犬のうんちを持ち帰らない
- ノーリードで犬を散歩している
- 自転車で犬の散歩をしている
ノーリードについては、このサイトでも折に触れて書いているので、今日は自転車での散歩について書こうと思います。
自転車で散歩をしている人は、そう多くはないと思います。
あまり見かけることはありませんが、それでも稀に見かけることがあります。
稀にでも見かけると、やっぱり残念な気持ちになります。
自転車での犬の散歩、これはやめるべきだと思うので。
自転車で犬を散歩させる理由は何なのか?
まず、なせ犬の散歩に自転車を使うのか?
そこのところを考えてみたいと思います。
だいたい次にような理由でしょうか。
- 自転車の方が楽
- 犬を走らせるため
主な理由はこの2つだと思います。
自転車の方が楽
歩くよりも、自転車の方が楽なのか?という疑問はありますが、歩くのが苦手な人にとっては、自転車を使う方が楽だと感じるのかもしれません。
近所のスーパーにも、歩いても大した距離ではないと思うのに、自転車を使ってくる人がたくさんいますからね。
まぁ、車で来る人もいるし、それにスーパーの場合は、買い物した荷物もあるので、犬の散歩とは比べられるものだはありませんが。
それに、スーパーに自転車で買い物に行くことは、全く悪いとは思っていません。
が、自転車で犬の散歩をする人は、やっぱり歩くよりもその方が楽だ、という人が多いのではないでしょうか。
僕も自転車はよく使います。電動アシスト付きですが。
やろうと思えば、自転車で犬の散歩も出来ると思います。うちの犬もきちんとついてくると思います。
でも、歩くのと比べて、自転車で犬の散歩をすることが楽だとは思いません。
むしろ、大変だと思うのですが・・・。
人によっては歩くことが嫌いな人もいるのでしょうね。
また、もしかしたら、膝などが悪くて歩けないから自転車を使うという人もいるのでしょうか。
でも、例え自転車の方が楽だと思っても、僕は自転車で犬の散歩をすることはありません。
犬を走らせるため
犬を走らせるために自転車を使う、という人も中に入るかもしれません。
特に大型犬や、スポーツドッグ系の犬種を飼っている方の中には、そういう犬はたくさん運動しなければいけない、散歩も長距離、長時間しなければいけない、という間違った固定観念がある方もいるかもしれません。
確かに、展覧会、ドッグショーに出すような犬の場合、犬の体型を美しく作るために、犬を走らせる、筋肉を付けさせるということは、ブリーダーや訓練士がやっています。
それは展覧会、ドッグショーでいい成績を勝ち取るためにしているので、普通にペットとして、家族の一員として飼われている犬とは、全く違います。
でも、世の中の犬の飼い方、しつけに関する情報の中には、そういったことを書いているものもいまだに見られるようです。
大型犬は、最低でも1時間以上の散歩が必要、スポーツドッグ系の犬種は普通の犬と同じぐらいの散歩や運動ではストレスが溜まってしまう、などなど。
そういえば、もう10年以上前に、大型犬は自転車での散歩がいいみたいなことを書いてある犬の飼い方的な本を見たことがあるような記憶もあります。
もしかしたら、いまだにそんなことが書かれている本もあるのでしょうか。
大型犬や、スポーツドッグ系の犬種は、たくさん運動させなければいけない、そうしないと犬にストレスが溜まってしまう、というのは、全く間違った情報です。
自転車で犬の散歩をしてはいけない理由
では、なぜ犬を自転車で散歩させてはいけないのか、その理由について説明していきたいと思います。
自転車で犬の散歩をしてはいけない理由、それは主に次の3つです。
- 自転車での犬の散歩は危ない
- 犬が可哀想
- 自転車での犬の散歩は道交法違反
自転車での犬の散歩は危ない
自転車での犬散歩には次の3つの危ないがあります。
- 犬が危ない
- 周りの人が危ない
- 乗っている人が危ない
犬が危ない
自転車で引かれている犬は、犬自体が、またリードが、自転車に接触したり絡んだりする危険性があります。
そうすれば、犬が何らかの怪我をしてしまうこともあるでしょう。
また、車道を走っている場合は、すれ違ったり、追い越したりする車との接触も可能性としてはあります。
その場合は犬は大怪我を負うことになるでしょう。
そうなったら、何のための犬の散歩なのか、という本末転倒なことになってしまいます。
周りの人が危ない
犬を引きながら自転車に乗るということは、自転車の幅+犬が走る幅が必要で、単に自転車を乗るのに比べて、h知るのに必要な幅がかなり広くなります。
したがって、すれ違う人、また追い越す人はそれを避けなければいけません。
避けるということは、犬を引いた自転車や犬と接触してしまう危険性があるからです。
もし自転車と接触すれば、接触した歩行者は何らかの怪我を追う可能性があります。
が、接触しなくても犬を散歩させている自転車とのすれ違いは、とても迷惑だと感じるでしょう。
乗っている人が危ない
そして最も危ないのは犬を引きながら自転車に乗っている人ではないでしょうか。
犬も自転車に引かれるのに、慣れているのかもしれませんが、それでも他の犬が出てきたり、何らかの理由で犬が急に止まったり、違う方向に行こうとしたりすることは十分にあり得ます。
訓練士であれば、それなりのしつけ、訓練をさせていると思いますが、それでも絶対ではありません。
ましてや一般の飼い主がペットとしての愛犬を自転車で散歩させればそういった危険性ははるかに高くなるでしょう。
犬が思わぬ動きをすれば、自転車の転倒、また歩行者や車との接触事故、といったことにもなりかねません。
そうなれば、当然のことながら自転車に乗っている人が怪我をする、また場合によっては歩行者に怪我を負わせる、ということにもなりかねません。
自分が怪我をするのはもちろん嫌でしょうし、ましてや他人に怪我を負わせたら、それに対する法的な責任を負うことにもなります。
そんなリスクを負ってまで自転車で散歩をする必要があるでしょうか。
犬が可哀想
自転車で引かれる犬は、ただただタンタンと走り続けるしかありません。
そこには飼い主となる人間とのコミュニケーションはありません。
ただただ走って自転車についていくだけです。
稀にトイプードルなどの小型の愛玩犬が自転車で散歩されて、必死に走ってついていっているのを見かけることもあります。
見るからに可哀想です。
犬によっては平気でついていく犬もいるかもしれません。
でも、自転車についていくことが大変な犬もいるでしょう。
そして本来、犬はそんなことで苦労する必要はないはずです。
自転車で引かれている犬を見るたびに、犬が可哀想だな、と思うのです。
自転車での犬の散歩は道交法違反
自転車に乗りながら犬のリードを持つということは、片手運転になります。
片手運転は道交法に違反となります。したがって、雨が降っている時に傘を片手に自転車に乗るのも、法律違反になるのです。片手に犬をつないだリードをもっての自転車運転はそれ以上に危険な行為です。
また、自転車に積載しても良いのは法律的には、積載装置の縦、横とも30㎝を超えない範囲までです。
しかも、積載装置以外の場所に荷物を積載した場合はそれ自体が法律違反となります。
犬を荷物と一緒にするな、という意見もあるかとは思い、それにつては全く同感ですが、残念ながら犬は法律上は物として扱われてしまいます。
したがって、たとえ片手で持たずに自転車のどこかにリードを括りつけていたとしても、それは明らかに法律違反となるのです。
犬が危ない、周りの人や乗っている人が危ない、ということはもちろんですが、
自転車での犬の散歩は法律的に禁止されている
ということなのです。
犬の散歩は歩いてこそ意味がある。
展覧会やスポーツ競技に出す犬であれば、また話は違ってきますが、普通にペットとして、家族の一員として迎えた犬であれば、過度な運動は必要ない、というよりも、犬のあ体を壊すことにもなりかねません。
自転車での犬の散歩は、犬にとっては全くの迷惑行為であり、そもそも法律に違反することです。絶対にやめましょう。
そもそも、犬の散歩は歩いてこそ、その意味があるのです。
散歩でおしっこやうんちをさせるのはやめるべきだと思っていますが、犬の散歩自体は、犬とのコミュニケーションの時間として大事な時間です。
でも、自転車で犬と散歩すれば、アイコンタクトも取れず、全く犬とのコミュニケーションはとれません。
歩くからこそ、犬とアイコンタクトが取れるのであり、コミュニケーションが取れるのです。
ほとんどの人にはあえて言う必要はないと思いますが、犬の散歩は歩いていきましょう。
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