犬の運動とコミュニケーション

犬の運動とコミュニケーション

結構多くの方が勘違いしていることに、ボーダーコリーなどスポーツドッグとして活躍する犬種やジャーマンシェパードやドーベルマンなどの大型犬は、毎日たくさんの運動をさせなくてはいけない、ということがあります。これは、全くの間違いです。運動する能力があると、運動させなければいけないは違うのです。

ボーダーコリーやジャーマンシェパードは毎日の運動が大変?
・・・いいえ、そんなことはまったくありません

ボーダーコリーだから、毎日1時間以上走らせなければいけない、ジャーマンシェパードは、自転車やオートバイで引きながら長距離を走らせなければいけない、と思っていらっしゃる方が多いように思いますが、ペットとして飼う場合は、そんなことをする必要は全くないのです。

これは、勘違いと言うよりも、実際の飼育書などに、そういうふうにしなければいけない、という内容のことが書いてあるので、もともとはそこが問題だと思います。

もちろん、目的によってはそういう運動のさせ方も必要になる場合があります。例えば、ボーダーコリーを本格的にスポーツドッグとして訓練して、競技犬としてトップレベルの犬にさせるとか、ジャーマンシェパードを展覧会に出してチャンピオンを狙うために体形をよくする目的で、体作りをするなどの場合です。

この場合は、犬の運動能力を出来るだけ高いレベルにしてそれを維持するため、また筋肉を付けさせて体型の見栄えを良くするためなどの目的のため、かなりの量の運動をさせます。もちろん、その場合、訓練士さんは犬の状態をよく観察しながら、犬の体に異常を起こさせないようにしっかりと管理しながら適切な運動を行います

もし同じことを、あまり知識のない一般の方が行えば、犬の体には異変、場合によっては犬が運動をできなくなるような致命的なトラブルを起こす可能性さえあるのです。

犬に運動能力がある、と、犬に運動させる必要がある、は全く違う

一般のペットとして犬を家族に迎えた場合は、犬種によらず、特別に多くの運度をさせる必要は全くないのです。もちろん、させようと思えば、ボーダーコリーもジャーマンシェパードも軽くこなしてしまうでしょう。でもそれは、させればできる能力があるというだけで、あえてさせる必要はないのです。

1日15分、20分の散歩だけでも、犬とのコミュニケーションを毎日しっかりとっていれば、運動不足でストレスがたまると言うことも全くありません。

人間でも、マラソン選手は、競技でよい成績を残とうとして練習のため、また走ることが好きだから、毎日一般人の私たちには信じられないような距離を走っています。でも、彼らは、そういったことをしない、普通の生活はできない人間なのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。

競技で勝ちたい、また自分がやりたいから毎日相当量を走っているのです。走らなくても、普通の生活は、普通の人と同じようにできます。また、年齢にかかわらず、現役を引退すれば、あえて毎日走る必要はありませんよね。

逆にこういったアスリートの方々は、過度な練習のために、足腰の関節にトラブル等、常に怪我とも戦っているような選手も多いかと思います。

犬も同じです。前述のとおり、知識や技術のない素人が犬に過度な運動をさせると犬も股関節や膝などの足腰に重大なトラブルが発生しかねません。これはボーダーコリーであろうが、ジャーマンシェパードであろうが、どんな犬種でも同じです。

ただし、ボーダーコリーなどは、させればできてしまうため、余計に始末が悪く、トラブルも多くなってしまいます。

家族として迎えた犬のためには、運動のやりすぎよりも、まだ運動不足の方が問題は大きくならないのです。

まずはこの点をよくご理解いただきたいと思います。

ペット・トライアングルには3頭のボーダーコリーと1頭のジャーマンシェパード、それに元気印の代表である、ジャックラッセルテリアも1頭いました。

散歩は普段は1日1回か2回、1回当たりの散歩時間は、10分から30分です。その日の天気や私たちの都合により、回数も時間もバラバラです。そして雨が降ったり忙しい日は散歩を全くしません。したがって、雨が何日か続くと数日間散歩に行かないときも稀にあります。

たまに1時間とか2時間ぐらい、のんびりと近くの公園で過ごしたりすることもありますけどね。

もし、運動不足でストレスがたまり、問題になるのであれば、うちのボーダーコリーやジャーマンシェパード、そしてジャックラッセルテリアは、みんなとっくの昔にストレスでまともな状態ではなくなっているでしょう。

でも、彼らはその生涯にわたって元気ハツラツで、陽気で人懐っこく、また私たちの指示に即座に正確に反応する素晴らしい犬たちでした。

スポーツドッグとして活躍している犬種だから、大型犬だから、と言う理由で特別な運動をさせる必要は全くないのです。むしろ素人がやらない方が無難です。ただ彼らには、やらせればそれに応えられる能力がある、ということなのです。

こういった誤った情報は、むしろこれらの犬種にとってはとても危険ですらあるのです。

特に生後1年ぐらいの間は、体がどんどん成長していく時期です。

この時期に、一部の飼育書などに書いてあるような過度な運動を知識もない一般の方がしてしまうと、成長過程の子犬の足腰の関節に大きな負担がかかり、取り返しのつかないトラブルを起こしかねないのです。

特にボーダーコリーやジャーマンシェパードは、子犬であってもすでにその運動能力は高く、やらせれば出来てしまいます。逆に、飼い主がストップをかけないと、まだ自分自身をコントロールできないこの時期の犬は、自分の限界以上に頑張ってしまいます。

ボーダーコリーやジャーマンシェパードは、股関節形成不全が多い犬種と言われています。そして股関節形成不全は、一般には遺伝的な原因の病気と言われていますが、実際には遺伝的な問題はなくても、その運動能力の高さと誤った情報による過度な、または不適切な運動方法によりトラブルになるケースも実はかなり多いのです。

一般の方が、愛犬に本格的な運動をさせる場合、体がある程度出来てくる生後1年以降から、ということが基本です。もし、その前からスポーツドッグとしての訓練を行いたい場合は、専門のトレーナーに預けるのが無難です。

ボーダーコリーやジャーマンシェパードも、特別な運動や長時間の散歩は必要ないということはご理解いただけたでしょうか。

ただし、もちろん運動や散歩は全く必要ないということではありません。適度で適切な運動や散歩はもちろん必要です。

大事なのは散歩の質と犬とのコミュニケーションなのです。

15分の散歩でも、ただ犬と一緒に歩いているだけでなく、常に犬とコミュニケーションをとりながら散歩すれば、1時間淡々と歩いているだけよりも、犬にとっては満足度が高いのです。

では、具体的に犬とのコミュニケーションとはどのようなものでしょうか?

もちろん言葉でのコミュニケーションはできません。ただし、飼い主さんが常に犬に話しかけて犬の注意をひき、また、飼い主さんが犬に指示を出して、犬がそれに応えること、これがまずは一番のコミュニケーションです

また、ブラッシングをしてあげたり、マッサージをしてあげるのも、大事な犬とのコミュニケーションです。そして、大事なのは、これらのコミュニケーションをとるときに、飼い主さんは常に犬向かって声をかけたり、話しかけたりすることです。

もちろん犬は、声をかけられたり、話しかけられたりしてもその意味を理解することは出来ないでしょう。でも、常に飼い主さんの声を聞いている犬は、飼い主さんに声をかけられたり、声が聞こえるだけで、犬は安心したり、ハッピーな気持ちを持つようになって行きます。

ただし、いつも飼い主さんから怒られる時にしか声をかけられていない犬は、声をかけられるたびに、また怒られるのかと萎縮して、飼い主さんの声に恐怖感を感じるようになるかもしれません。

また、散歩中も、ただ黙ってリードを持って歩いているのではなく、常に声をかけながら、途中で急に止まってスワレをさせたりフセをさせたり、急に走ってみたりなど、常に犬が飼い主さんの指示や行動に注目するように考えながら散歩をしてあげるのです。

このような散歩であれば、短時間でも、犬は飼い主さんとのコミュニケーションでストレスを解消して十分満足のいく散歩となるのです。

家の中でも、犬に話しかけながらブラッシングをしたり、マッサージをしてあげたりして、犬の体に直接触れる時間を1日の中で少しでも良いので作ってあげること、これも犬のストレスをためないひとつのポイントです。

飼い主さんの愛情を犬が肌で感じられる時間を散歩以外にも作ってあげるとよいと思います。

そして、しっかりとした主従関係と信頼関係ができるまでは、コミュニケーションをとる時間以外は犬をケージの中でゆっくりと過ごさせるのです。

このように、犬とのコミュニケーションをとるにしても、飼い主さんが犬に対する絶対的なリーダーになっているか、いないかということが、犬の感じ方もまったく変わってきます。犬のほうがリーダーだという意識があると、コミュニケーションのとり方によっては、犬のリーダー意識をより強めてしまうことにもなりかねません。

飼い主さんが、犬が信頼できるリーダーになることが、何よりも犬にストレスを与えないための基本と成るのです。

ただし、あえて犬とのコミュニケーションをとらない方が良い場合もあります。飼い主さんが出かけるときや、逆に外出から帰宅したときです。

つい人間と同じように、犬にも「いってきます。いい子にしててね」というようなことを行ってしまいがちですが、ここは、犬に出かけるのを知られないように静かに黙って出て行くのが、犬のためです。大好きな飼い主さんが出かけてしまうのは、犬にとってはストレスです。犬にわからないように出かけるのが犬のためなのです。

帰ってきたときも同じです。静かに帰り、犬に「ただいま」などと話しかけないほうが犬のためです。ましてや帰ってきたとたんに犬に近づいていったり、ケージからすぐに犬を出したりするのはお勧めできません。こういった人間の対応が犬のいわゆる分離不安の原因になるとも言われています。

ということで、犬にとっては散歩の時間や運動の量よりも、散歩の質とコミュニケーションのとり方が重要なのです。そして、散歩以外でも犬と接するコミュニケーションはできるので、家にいても、そういう時間を取ってあげるのが良いと思います。

▼犬の飼い方メニュー

  1. 犬を飼うには心構えを
  2. 犬は室内飼い、最初はケージから
  3. 犬のハウス(寝床)
  4. 犬の運動とコミュニケーション
  5. 犬の食事

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