子犬を迎える前に
犬を飼おうというとき、一般的には子犬から飼い始めることが多いと思います。特にブリーダーやペットショップから迎えるときは。犬はいくつになっても可愛いですが、特に子犬の時お可愛いさは特別ですからね。
でも生後2か月程度の子犬は、まだまだ心身ともに不安定です。成長した犬以上に世話もかかります。そして、この時期の育て方、躾け方が成犬になってからの飼い易さにも影響するのです。
子犬を迎えるということは、その子犬の生涯に責任を持つということです。子犬を飼う前、迎える前にもう一度確認してほしいことがいくつかあるのです。
だから、具体的な子犬を迎える準備の前にご家族でもう一度確認しておいてほしいことがあります。
子犬を迎えることを家族全員が賛成しているか?
子犬を迎えることを、ご家族みなさんが賛成していますか?
子犬を迎える前に、子犬を迎える大きな前提条件として、ご家族全員が子犬を迎えることに同意していることをご確認してくださいね。これは最低限の子犬を迎える条件となります。
ひとりでも、反対の方がいると、迎えられた子犬が幸せになれない可能性がありますからね。
迎えてしまうと、意外にも、あまり積極的でなかったお父さんが、一番夢中になって世話をするようになってしまったという例も多いのですが、少なくとも、子犬を迎えることに反対ではなく、子犬を迎えることを了解していることは絶対条件です。
だいじょうぶですか?
犬を飼うには家族全員の協力が必要!
そして、ご家族全員が犬を迎えることに同意したら、さらに、ご家族全員が、同じ態度で犬に接し、犬に人間社会で生きていくためのルールを全員が同じように教えていくこと(しつけ)を確認してください。
ここはけっこう重要なポイントです。
例えば、昼間、お母さんが一生懸命犬を世話をして、しつけをしても、お子さんたちが学校から帰ると、犬をおもちゃのように扱ったり、またお父さんがしつけを全く無視したりでは、犬は混乱してしまいます。
お母さんが、いくら一生懸命しつけをしようとしても、子犬はいつまでも人間社会で暮らすためのルールは身に付けられません。
そのまま大きくなってしまったら、当然のことながら、問題行動を起こす犬になってしまう可能性があります。
子犬のときは小さくてかわいく、大きさも小さいので、多少わがままでも場合によってはなんとかなるかもしれません。
でも、そのまま大きくなると犬種によっては、とてもじゃないけど扱えない、ということにもなりかねません。そうなってしまっても、そこからやり直すことが出来る犬もいます。でも、やり直すしつけにかける時間は子犬のときよりも、格段に長くなる可能性があります。
それでもやり直しが出来る場合はまだ良いのですが、犬種、また程度によっては、しつけのやり直しが非常に困難な犬もいます。
ペット・トライアングルから子犬をお引渡ししたお客様にも、お母さんが一生懸命しつけをしていても、仕事から帰ってきたお父さんが帰ってくると犬が甘えるがままに任せて、せっかくのお母さんのしつけが台無しになってしまい、結局わがまま犬になってしまい、お引渡しから1年以上たって、ご相談されてくる方もいらっしゃいました。
また、子犬を迎えたら、子犬のかわいさにご家族全員が負けてしまい、1年が過ぎたときには、とんでもないわがまま犬になってしまった例もあります。
すべてがこのようなケースとは限りませんが、こういった、成犬になってからのわがまま犬のご相談の場合、なかなかそのご家庭でしつけを修正するのは難しいので、一度、ご家庭から離れて訓練をしていただくことになってしまいます。
子犬を迎える前に、もう一度、ご家族全員で、迎える子犬が人間社会で生活することに支障のないようしっかりと育てることを、そしてご家族皆さんが協力して行っていくことを確認して下さい。
子犬もいつか老犬になります
子犬を迎えるからには、何があってもその犬の生涯にわたって、責任を持って育てていくことを確認して下さい。
もし、そこで不安があるようであれば、とりあえず、子犬を迎えることは一度考え直して下さい。不安な状態で子犬を迎えると、子犬も迎えたご家族も、双方が不幸になってしまう可能性があります。
子犬を迎えることは、ひとつの命を迎えることです。
犬の生涯の中で、子犬の時期は最初のごくわずかな期間です。そして、当然子犬も年を取り、老犬となっていきます。
犬だって、高齢になれば介護が必要になる場合もあります。
子犬を飼うということは、その犬の生涯にわたって責任をもつということです。
子犬を飼う人がお金を払って買うのだから、買った物をどうしようと勝手だろうという意見もあるかもしれません。
でも、犬は物ではありません。人間と同じように、感情を持った、命ある生き物です。
電気製品や家具、おもちゃではないのです。
そんなの当たり前だとほとんどの方は思うかと思います。でも現実には、犬がなつかないから、犬が言うことを聞かないから、また思ったより犬が大きくなったから、逆に大きくならないから、引っ越すからなど、さまざまな理由で飼い主さんから見放されてしまう犬がいまだにいるのです。
子犬を迎えるということは、ひとつの命を迎えることだと言うことをご家族の皆さんがしっかりと認識して、皆さんが協力してその子犬をしっかりとした犬に育てていかれることを確認してほしいと思うのです。
子犬の飼い方を調べる以前の問題として、子犬を飼うことにご家族皆さんがどのような意識を持つかがとても重要なのです。
子犬を迎える準備
子犬を迎えると決まったら、あらかじめ準備しておくことが必要ですね。どこでどのように育てるか、これはしつけの入れやすさなど将来的に犬の扱いやすさ、犬との生活を楽しく過ごせるかに大きな影響があるので、よく検討してくださいね。可愛い子犬を迎えるんですから、誰からも愛され、可愛がられる犬に育てたいですからね。
子犬の飼育スペースをどこにするか?
ペット・トライアングルでは例え大型犬でも室内で飼うことを強く推奨しています。やむを得ず室外で飼う場合でも、まだ生後2~4ヶ月ぐらいの子犬を迎えるときは、犬のサイズにかかわらず、まずは室内で飼ってあげてください。特に寒い冬の季節は、外で飼う予定の犬でも暖かい春になるまでは、室内にとりあえずは飼育スペースを作ってあげてください。
室内飼いの場合、玄関やリビングの出入り口など、人が頻繁に出入りするところは犬が落ち着けない場合があるので避けた方がいいですね。
といって、人がほとんどいない部屋ではなく、家族の声がいつも聞こえるリビングの落ち着けるところが良いと思います。
リビングルームであれば、犬との主従関係がしっかりと出来た後に、飼い主さんがいるときは犬をリビングルームに出してあげられるようにしても、犬は寝床となるケージでいつでも戻って休むことが出来、また急な来客などで犬をケージに入れるときでも、“ハウス”の一言で、すぐに犬をケージに戻すことが出来ます。
準備しておくもの
子犬を迎える前に犬のケージ(ハウス)、食器、そして室内飼い予定の犬にはトイレも準備しておいてあげましょう。そのあたりのことについては、犬の飼い方の各ページも参考にしてほしいと思います。このページの下の方にリンクがあるので、併せて参考にしてください。
準備するものの中には、首輪とリードがあります。これは子犬を迎える準備というよりは、子犬を迎えた後でもよいのですが、一応書いておきます。
参考までに、首輪は、子犬の首の大きさをあらかじめ測り、そのサイズに合わせた首輪を購入して、付ける時は首輪が抜けないように、首輪と犬の首に指2本程度が入るぐらいのゆとりがあれば十分です。ただし、子犬はどんどん成長することも考慮して選んであげてください。
また、しつけを始めるようになったらチェーンカラーもひとつあると有効です。特に甘噛みをする子犬はすぐに止めさせたいので、その時はチェーンカラーが特に有効です。
では、子犬を迎える前には用意しておきたい物を具体的に書いておきます。
・ ケージ
ケージについては犬の飼い方の“犬のハウス”のページに私たちの基本的な考えが書いてありますので、ご参考にして下さい。そこに書いてある通り、私たちのお勧めはプラスチックケージです。
理想的には、子犬の大きさに合わせて、子犬が横になれるぐらいの大きさのケージを子犬の成長に合わせて変えていくのが良いと思いますが、その場合、成長過程のケージはすぐに不要になってしまうので、成長後のサイズの大きさに合わせたケージを最初から使用するのが現実的かと思います。
・ トイレ用サークル
室内の場合、まずトイレのトレーニングからはじめる必要があるので、犬が出ないように出来るサークルを利用するのが良いと思います。ペットショップなどで売っているプラスチックのベースと柵状の囲いのある底面が90㎝×60㎝のサークルが使いやすいです。このサイズであれば、成犬になっても中型犬ぐらいまでは問題なく使用できます。
このサイズのサークルにはダブルワイドサイズのペットシート(トイレシート)がちょうど合うようになっているので、あらかじめ一緒に購入しておくといいでしょう。
トイレスペースもあるサークルもあるのですが、ハウスとトイレは分けた方がトイレトレーニングもしやすく、犬もわかりやすいのでお勧めします。
ペットシートもあらかじめ用意しておいた方が良いでしょう。
・ 食器
犬用の食器も専用に用意した方が良いと思います。水用の食器は、特に子犬の場合、水をいれた食器をすぐにひっくり返してしまったりするので、形状や置き場所などには注意しましょう。フード用の食器で食後や散歩のあとなどにあげるか、またはケージに取り付けて犬がなめると水が出るタイプの給水器を使用しても良いと思います。
以上が子犬を迎える前に準備しておくことや、物です。
子犬だから、おもちゃも用意して置いてあげようという気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、おもちゃを追いかけさせたりして遊ぶと、そのやり方によっては、犬の狩猟本能を刺激して、家庭犬としてのしつけが入りにくくなる場合があります。
まずは、人間とのスキンシップと愛情で子犬の心を満たしてあげることが重要だと思います。
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