一般的な犬の問題行動とは

犬の問題行動については、このサイトでもいくつかのページで取り上げています。主に問題行動の治し方、修正方法などについて書いています。またなぜ問題行動が起きるのか、ということに付いて書いているページもあります。

これらは、一般的に犬の問題行動と言われるようなことについて書いています。

でも、中にはそんなのは問題行動ではないだろう、と思う方もいるかもしれません。

例えば、子犬の甘噛み。これはドッグトレーナー的には完全に大きな問題行動だと思っています。理由は、将来的に本格的な噛み癖につながる場合があるからです。もちろん、甘噛みをする子犬のすべてがそうなるわけではなく、むしろ、本格的な噛み癖につなげるケースは稀かもしれません。でも、もしなってしまった場合の問題の大きさは、最高レベルです。したがって、甘噛みは大きな問題行動だと位置づけているのです。

でも、一般的には子犬の甘噛みを問題行動と感じる飼い主さんは少ないよう思います。

  • 子犬は甘噛みするのが当たり前。
  • 歯が抜け替わる時期には甘噛みをさせてあげた方がいい
  • 甘噛みをしてくるのが可愛いい。

というように思っている方も少なからずいるようです。そして結果的に、その後問題なく育っていけば、子犬の甘噛みは問題行動ではない、というのがその人にとっての正解になってしまうでしょう。

それでも僕はやはり問題行動だと思い、そう思ってもらうことを推奨していきたいと思っています。

その時は小さな、あるいは、問題と思わないような行動が、後々、大きな問題となってしまうことは、犬の問題に限らず、けっこうあるのではないでしょうか。であれば、少しでもそういったリスクがあるのであれば、出来ることなら未然に防ぐ方が、良いと思いますからね。

ちょっとした問題行動でも、出来れば早いうちに修正、直していくのが、将来の犬との楽しい生活のためだと思います。

犬を怒る=犬の問題行動

一般的な犬の問題行動について、あらためて少し触れてみました。これらについての対処方法などについては、上にあるこのサイト内の各ページで紹介しているので、参考にしてほしいと思います。

しかし、犬の問題行動は、こういったこと以外にも、いろいろとあるかもしれません。

犬との生活の中で、つい犬に怒ってしまうようなことはないでしょうか。

犬を怒る、ということは犬がその人にとってやってほしくないことをした、ということです。つまり、犬を怒るということは、犬が問題行動をしたということなのです。

「うちの犬は問題行動なんてない」という飼い主さんでも、「犬を怒ることはある」、のではないでしょうか。

その犬を怒った時に、犬がした行動が、その飼い主さんにとっての愛犬の問題高騰ということになるのです。

例えば、こんなことで犬を怒ったりしませんか?

  • スリッパや靴を咥えて持って行ってしまう。
  • 靴下やタオルなどで遊んでします。
  • 畳んでおいた洗濯物を崩したり、汚してしまう。
  • 普通はペットシートにするのにマットなどにもおしっこをしてしまう。
  • 入ってほしくない畳の部屋や台所などに入ってしまう。
  • 家の中のどこかから勝手にものを加えて持ってくる。
  • おいてあったお菓子や食べ物を勝手に食べてしまう
  • 部屋の中に落ちている物などを口にしてしまう。

この中で、下の2つ、勝手にお菓子を食べたり、異物を食べたりするなどは、犬の健康を害する恐れがあるので問題があります。でも、それ以外のものは、犬に何か害があるわけではありません。

だから、飼い主さんが問題行動だと思わなければ、問題行動ではない、と言ってもいいのかもしれません。(僕は問題行動だと思いますが。)

でも、飼い主さんが問題行動だと思わなくても、こういった犬の行動に対してつい怒ってしまう、ということはないでしょうか。

つまり、問題行動と意識していなくても、犬に対して怒る、ということはその犬の行動は、その飼い主さんにとっての問題行動だ、ということなのです。

そして犬にとっては、なんで怒られるのか、全くわからない、あるいは、怒られていること自体、犬にはわからない、というのがほとんどのケースではないでしょうか。

こういったケースは、ほとんどの場合、問題の重大さとしてはそれほど大きくないので、問題と感じないのかもしれません。それでも出来れば、犬を怒らないようにする方が良いのではないでしょうか。

したがって、こういったケースも、その行動をやめさせるような訓練をする、ということで対処は出来ます。

でも、こういった場合はまずは、その行動をさせない、というかそういう行動が出来ない環境作り、ということを考えるのが、飼い主さんのためであり、そして犬のためでもあるのです。

犬が問題行動を絶対に出来ない環境を作る

犬に問題行動をさせないようにする、前に、犬が問題行動を出来ないような環境にする、これも大事なことなのです。

例えば、犬がスリッパやくつを勝手に咥えてきてしまうのが問題と言う場合、次のような環境にしてしまえばいいのです。

  • 犬が行動できる範囲にスリッパや靴を置かない。
  • 玄関には犬が入れないようにする
  • 犬が動ける部屋を限定して、それ以外には入れないようにする

考えれば単純なこと、当たり前のことです。実際にそうしているご家庭も多いと思いますが、そうしていないご家庭も少なくないのではないでしょうか。

同様に、他のことについてはも、単純に次のようにすればよいのです。

  • 犬の動けるスペースに靴下やタオル、洗濯物、マット、お菓子、食べ物、不要なものを置かない。
  • そういったものが置いてある部屋や場所には、犬が入れないようにする

これを徹底すれば、これに関する問題行動を犬がすることはありません。ものがない、ものがあるところに犬はいけないのですからね。

そういった行動を犬が出来ない、ということは、犬を怒ることもなくなる、ということで、飼い主さんも精神的に見だされることなく、また犬も訳もわからずに怒られることがなくなるのです。

さらに、こういった犬が問題行動を出来なくするような環境作りは、しつけの面からも有効なのです。

犬のしつけでは経験させないこともとても重要

  • 犬に取らせたくない行動を経験させないようにする、出来ないようにする。
  • 逆に、犬にさせたい行動は、出来るだけ多く、何度も経験させるようにする。

犬のしつけに関しては、これもとても大事なのです。

同じ行動を繰り返し経験していくと、その行動がその犬にとって普通のことになっていきます。

したがって、犬にやってほしくない行動を繰り返し経験させると、そのやってほしくない行動がその犬の当たり前になってしまいます。

犬にやってっ欲しいことは逆に繰り返し犬にさせればいいのです。

犬のしつけトレーニングで、同じことを繰り返し、繰り返し行うのは、その行動をその犬の当たり前にするためなのです。

ペット・トライアングルでは、犬のしつけトレーニングがある程度出来るまでは、ハウス飼い、つまりクレートから犬を出さない、犬を自由にさせない、という飼育環境にすることを推奨しています。

その第一の目的は、クレートの中が、その犬にとって、最も安心して休める場所だと認識させる、ということが目的です。

でも、それだけではなく、犬にやってほしくない行動=犬が飼い主を無視して勝手に動きまわる、ということをさせないようにする、という目的もあるのです。

犬のしつけを真剣に考える場合、犬に行うトレーニングだけでなく、その犬の環境作りもとても重要なのです。

また、しつけトレーニングなんてできない、という人でも、こういった環境作りならできるのではないでしょうか。

それだけでも、少しは犬に対して怒る、ということを減らすことが出来るのです。

愛犬のためにも、一度、家の中の環境、犬が動けるところの環境整備、あるいは犬が動ける場所を限定するなど、見直してみることをお勧めしたいと思います。

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