犬のしつけ方の基本は、犬のリーダーになること
このページでは具体的な犬のしつけ方=犬との信頼関係と主従関係の築き方、つまり犬のリーダーになるための具体的な方法を説明しています。基本となるのはリーダーウォークトレーニングです。そのリーダーウォークトレーニングをどのように行うのか、ご覧になってほしいと思います。
やっと実際に犬をどうやってしつけていけばいいのか、っていう具体的な方法を教えてくれるのね。
そうだね。基本になるのはリーダーウォークトレーニングなんだ。簡単に言えば、犬が飼い主さんに従って歩くようにするトレーニングだよ。
へぇ~、犬の散歩してるのを見ると、だいたい犬が人間を引っ張ってることが多いわよね。
それは、犬が散歩の主導権を取っている、ってことだね。でもそれは犬が飼い主さんよりも上の立場にいるってことでもあるんだよ。犬が、自分は飼い主さんよりも上の立場だと思っていたら、飼い主さんがいくら指示しても言うことを聞いてくれない、ってことになるんだよ。
確かに、自分より立場の下の人に指示されたくないもんね。
だから、犬のしつけでは飼い主さんが犬よりも上の立場になる、それも犬に信頼され、頼りになる存在として犬に慕われるリーダーになることがとても重要なんだ。
ということは、リーダーウォークトレーニングをやると飼い主さんが犬に信頼されてしかも慕われるリーダーになれるってこと?
そういうことさ。リーダーウォークトレーニングをすることで、犬は飼い主さんをとても慕うようになって、一緒にいれば安心できる頼れるリーダーとして認識してくれるようになるんだ。
なるほどね。でも、そういうふうになるには、時間もかかるし、難しいんじゃないの?
いいや、やることは単純なんだ。犬が勝手に歩いていこうとしたら、リードのショックで驚かすんだ。そうするとだいたい犬はそこで止まって、飼い主さんのところへ戻ってくるよ。その時犬は、びっくりしてストレスを感じている。だから、すぐに優しく声をかけながら驚いた犬のストレスをしっかりと撫でて解消してあげる、これを繰り返すだけなんだ。
それだけでリーダーウォークが出来るようになるの?
そうなんだ。これを2~3回繰り返すと犬は飼い主さんから離れなくなってくる。そうしたら、今度は飼い主さんが動いたら、それについて犬が歩いてくるようにする、付いてくるようになったら、これを繰り返しおっこなう、これがリーダーウォークトレーニングなんだ。早ければトレーニングを始めてから20分ぐらいでリーダーウォークが出来るようになる犬もいるよ。
そんなにすぐに出来るようになるの?
ただ、少しシャイな犬だと離れなくなっても、そこから動かなくなることもあって、その場合は2~3日かかることもあるけどね。
まぁ聞いてると簡単そうだけど、まだなんかよくわからない感じ。
じゃ、大澤トレーナーにもう少し詳しく説明してもらおうか。でもまずしつけを行うときに、どういう風に犬を飼っているか、ってことがしつけを成功させるためにも重要だから、まずはそこから説明してもらおう。
了解!
まずは飼育環境の整備と道具の準備
犬のしつけを行うときは、その犬の飼い方も、しつけの成否を左右する重要な要素となります。例えば、しつけを一生懸命やっていても、しつけ以外の時間に、犬が自由にできる状態だと、しつけも入りにくくなってしまいます。
少なくとも、犬にしつけが入り、飼い主さんが犬をコントロールできるようになるまでは、しっかりとした飼育環境も整えていくことが重要になります。
では具体的にどうするか?それはまずは犬を自由にさせない、ということです。と書くと、犬が可哀想、と思われそうですが、それは最初の数週間のこと。それによって、その後の十数年にわたる犬との生活が、飼い主はもちろん愛犬も、楽に、楽しく、過ごすことが出来るのです。
”犬は室内飼い、最初はケージから”のところで書いているように、基本的なしつけが入るまでは、犬を庭はもちろん、室内でも自由にさせない。まずは、犬が自由にできるスペースを作らない。と同時に、犬がしっかりと安心して休めるスペースを作ってあげる、これがとても重要なのです。
これだけでも、吠えて困っていた犬が、吠えないようになることもあるんです。
このページで書いているしつけ方を行う場合は、この飼育環境との併用でしつけの成功率が格段に上がるのです。
またこのしつけ方では、使う道具は2つです。
その2つとは首輪とリードです。ただし首輪に関しては、効率的にトレーニングを行うために、首輪に代えてチェーンカラーを利用しています。
また、リードはあまりやわらかいものではなく、革のように少し腰のあるものの方がやりやすいと思います。
この2つがトレーニングに必要となります。
リードとチェーンカラーを用意すればいいのね。
そうだね。出来ればリードは腰のあるものがいいね。チェーンカラーは犬の首のサイズに合わせてね。
トレーニングをする前と、した後で、犬がどう変わるかの動画もあるので、興味ある方は見てくださいね。
実際にトレーニングで犬がこんなに変わるのか、っていうのを見ると、犬をしつけよう! っていうモチベーションも上がりそうね。
>>> トレーニング前後の動画を見る
チワワ1歳半の男の子
▼チワワ1歳半男の子 しつけトレーニング前
▼チワワ1歳半男の子 しつけトレーニング後
柴犬生後5か月の男の子
▼柴犬生後5か月の男の子 しつけトレーニング前
▼柴犬生後5か月の男の子 しつけトレーニング1週間後
ドーベルマン生後5か月の女の子
▼トレーニング前の散歩、元気いっぱいです。
▼トレーニング3日目、リーダーウォークがだいぶ形になってきました。
▼トレーニング6日目、スワレもほぼすぐに出来るようになり、マテもだいぶ良くなったかな
ほかの犬種の動画もありますので、下のリンクからご覧ください。
>>> 閉じる
具体的なリーダーになる方法
さて、具体的なリーダーになるための方法についてご紹介していきたいと思います。
★リードでのショックで犬の行動を止め、すぐにそのストレスをしっかりと撫でて解消してあげる
犬が勝手に自分の行きたい方向へ行こうとした時に、リードでの鋭いショックで犬を驚かすようにその行動を止めて、犬が自分に近寄ってきたら、また近寄ってこない場合は、リードで犬を近づけて、優しく声をかけながら、体をしっかりと撫でてあげる、これを繰り返すだけです。
これを繰り返すことにより、犬は勝手に動こうとしなくなり、人が動けば、犬も付いて動いてくるようになります。
つまり、常に人に従って歩く、”リーダーウォーク”を徹底するようにします。
このリーダーウォークトレーニングをこの方法で徹底的に行うことによって、犬との主従関係と信頼関係を同時に構築していくことができるのです。
もう少し細かく説明していきましょう。
まず犬をハウスからリードをつけて出します。そのまま犬を室内、あるいは屋外のトレーニング場所へ連れて行きます。抱っこできる犬であれば、抱っこして連れて行きます。抱っこできない場合もまだ犬の行動を特に制御しません。
トレーニング場所へ移動したら、犬を降ろします。だっこできない犬の場合は、トレーニング場所へ移動したら、リードを短めにもち、その後、縮めているリードを緩めます。
主従関係ができていない犬の場合、降ろすとすぐに飼い主の顔を見ることもなく、勝手な方へ動き出します。
犬が動いて持っているリードが張りそうになったら、その瞬間にリードを鋭く引いて、犬にショックをかけます。
なお、首輪でも効果がある場合がありますが、チェーンカラーを使用すると、よりリードでのショックが効果的に犬に伝わりるので、実際のトレーニングでは必ずチェーンカラーを使用しています。
参考までに、ペット・トライアングルで使用しているチェーンカラーは、小型犬は、普通のペット屋さんやホームセンターなどで売っている細いチェーンのものですが、中型犬以上は、小判型と言われるひとつひとつの鎖の輪が大きいチェーンカラーを使用しています。
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★リードでのショックのポイント
● 単にリードを引っ張るのではなく、鋭く、瞬間的にしっかりとかつ素早くリードを引く。
● 犬を驚かすつもりで行う。
● それをやってはいけない、という強い気持ちと気迫を込めて行う。
● 犬を飛ばすぐらい(実際に小さい犬だと飛んでしまうこともある)の気持ちで、
犬がキャインというぐらいの強さで行う。
● ダメ、いけない、等の声は一切かけない。
リードでしっかりとショックが入った場合、犬はだいたい以下のような反応をします。
1.近づいてくる。
2.驚いて、その場にうずくまり、動かなくなる、または後ずさるように逃げようとする。
3.反撃してくる。咬んでくる。
今までの経験では、7割ぐらいの犬は、1の反応、つまり近づいてきます。そしてそのほとんどがへりくだるように近づいてきます。
この反応をする犬が、最も普通であり、またその後のトレーニングも比較的順調にいきます。
2の反応をする犬がほぼ残りの3割です。
このタイプはまず近づいてくるようにさせることが必要になるため、1のタイプに比べて、少し時間がかかる場合があります。また、萎縮して勝手な方向へ行こうとしない、というよりも萎縮してその場から動こうとしないタイプも稀にいて、このようなタイプは、よりトレーニングは時間を要する傾向にあります。
そして、稀にいるのが、3の反撃してくるタイプです。これはショックがしっかり入っていないことも考えられますが、もともと防御のために咬むという行動をとりやすい、臆病でとても警戒心の強い犬の場合です。
この場合は、トレーニングもまず触れるようにするところから入っていくため、このタイプも比較的、時間がかかる場合があります。
では1の反応を示す犬を中心に具体的なトレーニングの進め方を説明します。
リードでのショックがしっかりと入ったことにより、近づいてきた犬は、リードでのショックによる痛みや驚きで瞬間的に高いストレスを感じています。
そこで、リードでのショックをかけた後、犬が近づいてきたらすぐにできるだけ優しく声をかけながら、しっかりと体を撫でることにより、ショックで受けたストレスをしっかりと解消してあげるためのフォローをします。
リードでのショックは犬を驚かすつもりで鋭く瞬間的に。
そして、リードでのショックの後はすぐにそのストレスを解消してあげるために優しく声をかけ続けながら、しっかりと撫で上げる、これを必ず行うんだ。
リードでのショックと、その後のストレスを開所するフォローは絶対にペアで行うってことね。
そう、必ずペアでやるのが重要なんだ。
★声のかけ方のポイント
声のかけかたは、いつも同じ言葉をかけるようにしてください。たとえば、私の場合は、「グッド(good)」という言葉を繰り返して、間に犬の名前を入れるようにしています。
実際の言い方はこんな感じです。「グッド、グッド、グッド、グッド、グーッド、●●(犬の名前)」をひたすら優しい声で繰り返しています。
ペット・トライアングルの一押ししつけDVDの森田さんは、「よし、よし」を使っています。基本、同じ言葉であればなんでもいいのです。
リーダーウォークトレーニング中は常にこの言葉をかけ続けることになります。
リードでのショックの後は必ず、この言葉を優しくかけ続けながら、体をしっかりと撫で続けます。同じ言葉を繰り返すことによって、体を撫でなくても、その言葉を同じように言われるだけで、犬は安心するようになっていきます。
トレーニング中は同じ言葉を優しくかけ続けることがポイントなのね。
それもできるだけ優しい感じでね。犬がその言葉で気持ちよくなるようにね。絶対に怒るように言ってはダメなんだ。
★犬の撫で方のポイント
また、体の撫で方は、しっかりと犬が地肌で撫でられていることを感じるように逆毛を立てるように撫でえていきます。フォローする時間は、ショックの強さが強いほど、長く行います。具体的には、しっかりとショックを入れた時は、特に最初は5分ぐらいを目安に行います。
したがって、体を撫でる場所も、たとえば、背中、右前足、右後足 尻尾の付け根、左後足、左前足、頭というようにそれぞれの場所を数秒ずつ、これを5周するような感じで行うと、しっかりと時間をかけてフォローを行うことができます。
もし、撫でられるのを抵抗するときは、首輪があれば、首輪を片手でしっかりと持って、また首輪がないときは、片手でリードを短く持って、少し強引にでも、撫でることを続けます。
これを3分から5分撫でるのは、けっこう長く感じます。30秒も撫でれば、もういいか、という感じになってくる方もいらっしゃると思うので、撫でる時間は時計を見ながら、確実に最低3分、最初の2~3回は、5分、優しく声をかけながら撫で続けてください。
やってることは単純ですが、けっこう撫でるのも、忍耐がいると思うので、心して取り組んでください。
また、撫でるときには、犬に対して、「一緒にいるから大丈夫だよ」という気持ちを強く持ちながら心を込めて撫でてください。犬は言葉は理解できなくても、気持ちは感じ取ってくれますから。
心を込めてしっかりと、3~5分ぐらい撫でるのが大事なのね。
でも、その3~5分が意外に長いんだよ。最初は時計を見ながら確実にその時間を撫でるようにするんだ。けっこう忍耐力がいるかもね。
★リードでのショックは必ずその直後のしっかりとしたフォローとのペアで行う
重要なので繰り返します。リードでのショックは、必ず、そのストレスをその場でできるだけ解消していくために、しっかりとしたフォローとのペアで行います。
リードでのショックだけでは、主従関係に近い関係は作れても、信頼関係は作れません。
必ず、リードでのショックとフォローはペアで行ってください。
これが重要なポイントです。
リードでのショックとその後のフローは必ずペアで。
これは絶対条件だね。
★犬が足元から離れなくなったら、少し離れて近づかせる
このリードでのショックとフォローを2~3回繰り返すと、だいたいの犬は足元から離れなくなってきます。
犬が勝手に歩こうとしなくなったら、今度は、リードの持ち手が、1歩ぐらい犬から離れ、オイデの言葉を犬にかけながら犬を近づかせます。犬が付いてくれば、そこでフォローと同じ要領でしっかりと褒めてあげます。
もし、犬が付いてこないときは、「おいで」と声をかけながら、少しリードで促して近づけさせます。そして、犬が近づいたところでしっかりとフォローと全く同じ要領で、優しく声をかけながら撫で上げて、犬を褒めてあげます。
犬が付いてくるようになったら、離れる距離を2~3歩、5~6歩というように、少しずつ広げていきます。このとき、歩き始めるときからすでに、フォローのときと同じ要領で優しく犬に声をかけ続けて、犬の注意を常に飼い主の動きに注目させるようにします。
ほとんどの犬はこの時点で、飼い主の動きを注目して、飼い主の顔を常に見るようになってきます。これが、アイコンタクトです。フードを顔の前に持って、それを見させるのがアイコンタクトではありません。
アイコンタクトとは、犬が飼い主の動作を注目しようとする結果、自然に出てくる行動です。ただし、中には、行動は飼い主に従っても、アイコンタクトをとろうとしない犬もいます。
犬から離れる時、最初は犬と対面する形でも良いと思います。それを徐々に対面から、横につける形で歩くようにしていきます。(ただし、トレーニングが進んでいく中で、犬が先行ぎみになったりしてきたときは、対面にして、犬の位置を修正していくときもあります。)
横につける場合、その位置は、犬の世界では一般的に左側に付けることになっています。ただし、特に競技や展覧会に出すことのない家庭犬であれば、どちらでも良いと思います。(私たちがトレーニングをするときは、一応左側に付けるようにしています)
もし、離れたときに、犬がリードの持ち手に近づかずに、違う方へ行こうとした場合は、即座にリードでのショックとフォローを行います。
これをあせらず、じっくりと行います。犬と対面の形で行っている時は、少しづつ人間は後ろ歩きから、横歩き、普通に前を向いてあるく、という形にして、それでも犬がついてくるようにさせてください。
横についてくるようになれば、5mほど歩いて止まります。このときに、犬がリードの持ち手の動きに合わせて止まれば、フォローと同じ要領で、しっかりと褒めてあげます。
もし、リードの持ち手が止まっても、犬が歩き続ける場合は、即座にリードのショックで止めて、しっかりとフォローします。
リードの持ち手が歩いたら、犬も歩き出し、リードの持ち手が止まったら、犬も止まる、というようになるまで、繰り返し行っていきます。
この間、声は常にかけていることになります。
ここで初めてリーダーウォークの形になってくるのね。少し難しそうだけど…。
そうだね。実際に動画を見るとわかりやすいかもしれないよ。
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犬と一緒に歩くとき、リードは必ず、常にたるんだ状態にする【重要ポイント】
リーダーウォークトレーニングでは特にそうですが、普通の散歩でも犬と一緒に歩くときの重要なポイントがあります。
それは、”犬と一緒に歩いているときは、絶対にリードを張らない、リードは弛ませておく”ということです。
よく見かけるのが、犬を無理やり横に歩かせようとして、リードを短く持ち、犬が引っ張るのを必死で抑えながら歩いている散歩の仕方です。
リードを張れば、反射的にほとんどの犬はどんどんリードを引っ張ろうとします。つまり、リードで抑えようとすればするほど、犬はより引っ張るようになってしまいます。
また、リードを緩ませて歩かせるということで、犬はリードを意識しないで歩くことになります。つまり、ノーリードに近い状態で歩くことになり、トレーニングをしていけば、実際にノーリードでも常に飼い主さんについて歩いてくれるようになってきます。
犬と一緒に歩くときは必ずリードを緩めておく、これがリーダーウォークではとても重要なんだ。
よくリードを短く持って犬が動けないように歩いている人もいるけど、あれはただ犬を拘束しているだけだもんね。
リーダーウォークは犬を拘束するんじゃなくて、犬が自分から飼い主についていこうとさせることだからね。
リードが常に緩んでいるってことは、たとえノーリードでも犬はしっかりと飼い主さんについて歩くってことかしら。
その通りだね。もちろん、ドッグラン以外ではノーリードにしてはいけないけど、リーダーウォークがきちんとできる犬はノーリードでも大丈夫だよ。
リーダーウォークトレーニングが出来るようになってきたら
★出来るようになった=次のしつけトレーニング段階のスタート
ということで、これができるようになったら、基本的にはリーダーウォークができるようになってきた、すなわり、犬との主従関係と信頼関係ができ始めてきた、ということになります。
つまり、飼い主さんを犬がリーダーとして意識するようになってきた、というところです。
これができたら、OKということではなく、ここからが実際のしつけトレーニングの次の段階のスタートです。
犬のしつけの場合、一度できたら終わりではなく、一度できたら、そこからが、新たなスタートとなります。
できたことを、いつでも、どこでも出来るように、繰り返し、繰り返し、あせらず、地道に行うことがとても重要です。そして、そこが飼い主さんの忍耐力が試されるところでもあります。
この場合も、リードの持ち手の動きに、犬が付いてくるようになったら、まずは5mぐらいの距離を何度の往復して、繰り返し、繰り返し、行い犬の気持ち、動作を定着させていきます。
その間、常に優しい声をかけ続け、止まって、犬も止まるたびに、犬をしっかりと褒めてあげます。
当然、リードの持ち手に反する行動、たとえば、地面などの匂いを嗅ごうとしたり、横の草のほうへ行こうとしたりなどの行動をしようとした場合は、即座にリードでのショックとフォローを行います。
これを少しずつ距離を延ばして、散歩の形に近づけていきます。
この単純なトレーニングを何往復も、繰り返し繰り返し、行って主従関係と信頼関係をより強化していくのです。
犬のしつけトレーニングって、やることは単純なのね。でも続けるのはけっこう忍耐力がいるかも。
そうなんだ。単純なしつけトレーニングを忍耐強く、繰り返し行うことが一番難しいのかもしれないね。
つまり犬のしつけがうまくいくかどうかは、飼い主さんの忍耐力次第ってことね。
まさにその通りだね。
★リーダーウォークにスワレ、マテを入れていく
5mぐらいの距離を往復するようになった段階で、「スワレ」、「マテ」を教え始めます。「スワレ」、「マテ」が出来るようになってきたら、リーダーウォークの間で、何度も、「スワレ」、「マテ」の指示を入れていきます。これは、それぞれの指示を確実に身に付けさせるとともに、飼い主が指示を出す、犬がそれに従う、ということを繰り返し行うことによって、より主従関係と信頼関係が強化されていくからです。
進捗状況によっては、それに「フセ」も入れていきます。
具体的な「スワレ」、「マテ」、「フセ」などの教え方については、次のページで書いてますので、ご参照ください。
★トレーニング最初の時のリードのショックに対する犬の反応でその後の進捗が変わる
ペット・トライアングルのLOVEDOG店でトレーニングを行う場合、前述の1のタイプの犬であれば、5mぐらいの距離を付いて歩いてくるようになるまで、早ければ20分ぐらい、時間がかかっても2~3日でできるようになります。(ただし、お預かりしてすぐにということではなくて、必ず、お預かりしてから2~3日は環境に慣らすために、トレーニングは行いません。トレーニングを始めるのはその後となります。)
2のタイプの場合は、まずは犬が動くことからはじめるため、少し時間がかかり、3~7日ぐらいかかる場合もあります。このタイプの犬の場合、こちらの環境になれるのも、1のタイプの犬に比べて時間がかかる傾向があります。
3の咬むタイプは、その程度と犬の状態により、かなり時間がかかる場合があります。
ちょっとした噛み癖程度であれば、2のタイプと同じように出来ますが、強い噛み癖がついているとトレーニング自体が始められません。まずは噛み癖を治すのに、かなり長時間必要とする、犬種や程度によっては直すのは難しいということもあります。(柴犬、コーギー、ボーダーコリーなどの強い噛み癖は特に難しい)
リーダーウォークトレーニングが主従関係と信頼関係を構築する基本
このように、犬との主従関係と信頼関係を構築する方法として、ペット・トライアングルでは、リーダーウォークが最も基本的なトレーニングという位置づけとなっています。
「スワレ」、「マテ」などを織り交ぜたリーダーウォークトレーニングを繰り返し、繰り返し、行うことで、犬との主従関係と信頼関係を強化していくことが出来るのです。
具体的に、犬がどのように変わるのか、下のページでもトレーニング前と後の動画で紹介もしているので、参考にして下さい。
★一度出来ても、いつでも、どこでも出来るようになったわけではない
ただし、一度出来たら、いつでも、どこでも、出来るということではありません。犬は頭が良いので、その状況に合わせて行動します。
家の外ではできたけど家の中に入ったらできない、普通の道路ではできたけど、公園にいったらできなくなった、昼間はできたけど、夜はできなかった、などということは特別なことではありません。それが普通だと思います。
出来ないところでは、また同じようにその場所でトレーニングを行い、出来ない場所をひとつずつ、地道になくしていく、というように考えて行っていただきたいと思います。
また、リードの持ち手が変われば、当然犬の態度も変わります。
ご家族のみなさん、それぞれが同じようにトレーニングをされることが良いと思います。
リーダーウォークが重要だっていうのがこれでわかったわ。
犬との信頼関係と主従関係を築き、強くしていくのがリーダーウォークトレーニングなんだ。リーダーウォークはすぐに出来るようになるけど、これをいつでも、どこでもしっかりと出来るようにしていくことが重要なんだ。それには時間と、教える飼い主さんの忍耐力が必要なのさ。
犬のしつけがうまくいくかどうかは、犬次第ではなくって、飼い主さん次第、犬は教えればしっかりとそれに応えてくれるのね。
次のページ以降では、これだけは教えてほしい、言い方を変えれば、これだけおしえておけば十分だ、ということにもなる「ハウス」、「スワレ」、「フセ」、「マテ」、「オイデ」の教え方について書いているので、見てくださいね。
次のページは これだけは犬に教えたいpart1
前のページは 犬のしつけの考え方
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▼噛む、うなる、吠えるでお困りの方には⇒「噛み犬のしつけに重点的に取り組んできたカリスマトレーナーのしつけ法」
▼犬のしつけ方メニュー
- 犬をしつける心構え
- 犬のしつけの考え方
- 犬のリーダーになる方法
- これだけは犬に教えたいpart1
- これだけは犬に教えたいpart2
- 犬の褒め方、ご褒美
- 犬の叱り方
- 犬のトイレトレーニング
- リードでのショックによる方法、森田式しつけ方法がうまくいかな場合
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